聞いたことの無い曲を作る天才 田中秀和

田中秀和について触れざるを得ない。

田中秀和、音楽制作集団MONACAに所属し、ゲームやアニメの主題歌・挿入歌を中心に楽曲を生み出している作曲家だ。
恋は渾沌の隷也やStar!!などが代表曲だろうか。
知らないうちに彼の作った曲をあなたも耳にしているかもしれない。それくらいたくさんの曲を世に放っている注目の音楽家。
今日は彼の音楽を少しではあるが紹介したい。




Twitterを中心に様々な媒体でバズりにバズっている灼熱スイッチ。
改めて何か言うまでもなくこの曲はとんでもない。
僕は音楽理論に長けているわけではないから理論的な凄さの解説は他の方々にお任せしたいが、とにかく凄い。
灼熱スイッチに似ている曲には出会ったことがない。
日々多くの曲が生み出されている現代でここまでオリジナリティに満ちている楽曲はそうそう無い。
最初から最後までポップスなはずなのに、今までのポップミュージックには現れていないジャンルの音楽。

田中秀和は聞き覚えの無い曲を作る天才だ。

キメの多さとか、サビに向かってこれでもかと言うほど盛り上がっていくとことか、ベースラインの動き方とか、現代のアニソンの定番要素もしっかり入っている。
でも田中秀和の手にかかれば全く知らないポップスに仕上がる。
そりゃみんな聞いちゃうって。
話題になっているサビ頭の分数augもそうだが、出会ったことない響きの音楽にはやはり惹かれてしまう。それがポップなら尚更だ。
彼は独自のギミックを曲に組み込むのが本当に上手い。リスナーが気づかないように、ある時には気づかせるように耳に残る何かを織り交ぜている。
リスナーが同じような曲ばかりの音楽シーンに飽き飽きしている中、田中秀和はバンバンに個性を出している。でもキャッチー。だから彼は凄い。




ドラマチックガールという曲。
Aメロまではまあ普通かな?と思わせながらのBメロ。
田中秀和の曲はBメロが特徴的なものが多い気がする。なんとも言えない田中秀和臭がするんだよね。
ただAメロからサビへ渡すための役割だけではなく、Bメロのおかげで曲のキャラクターがより濃いものになっている。

1番サビから2番Aメロへ入るときに音が少なくなるのもとても彼っぽい。
随所で半音ずつ上下するコードの動きがあるのも彼らしさだし、ドラマチックガールは田中秀和入門としてふさわしい一曲だと思う。

この曲、一応女児向けコンテンツのために書き下ろしてるものなんですけど、メロディがそうは思えなくないですか?
サビこそ繰り返してるけど他の部分の構成は単純じゃないし、歌うの普通に難しそうな部分もあるし。
小さい子向けの曲ってもっと簡単で歌いやすいものを作ると思うんだけど、まあ田中秀和はそうじゃない。
でも難解なわけではないんだよなあ。王道な部分もたくさんあるし。
このバランス感覚、なんなんだろうなあ。
田中秀和の魅力はコード進行だけじゃなくてメロディにもあると再認識させられる。

カレンダーガール。田中秀和が作曲した楽曲の中で僕が一番好きな曲だ。
こんな曲がエンディング曲だったアイカツ!というアニメ、恵まれすぎだろ。

曲の開始1秒でビビる。こんなイントロありなの?
ヤバすぎでしょ。イントロだけで天才。
初めて聞いたとき衝撃だったもん。キャッチーすぎる。キャッチーの鬼。これ以上ない。

田中秀和にしては構成もメロディもシンプルなんだけど、編曲力が半端ない。
都会的なアレンジにすることでベタベタなアイドルソングにならないようにしてる。
でもちゃんと女の子たちのエネルギッシュな部分も伝わってくるし、いつにも増して王道もなぞっていてリスナーも違和感なく楽しめるように配慮されている。
サビのきらびやかさは群を抜いていて、特徴的なイントロをアウトロで回収するのもまた気持ちいい。
僕たちがポップソングにやってほしいことを全部やってくれている。なんすかこれ。これが天才か。

歌詞にもしっかり恵まれているし、アニメソングとしても言うことないと思う。
カレンダーガール、本当に好きすぎる。




いかがでしたでしょうか、田中秀和の音楽。
僕は長いこと彼の音楽の魔法にかかってしまっているのでもう田中秀和中毒からは抜け出せません。
それくらいの魅力をもつ音楽家。
彼の仕掛けるギミックの数々を、音楽理論の面からきちんと分析できればマジで面白いんだろうなあと最近のインターネットを眺めて思っています。
音楽の理屈が分かる人も、そうでない人も惹きつけてしまう男。
楽曲を聞けば聞くほど底知れない。
皆さんも是非彼の手がけた色々な楽曲を聞いてみてください。

それでは。

オモテ

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