呂布カルマが何故MCバトル強いのかを説明してやる

あえて今日は呂布カルマの楽曲ではなくバトルにフォーカスしたい。
彼の作品が素晴らしいというのは色んな人が書いているし、世間にも知られてきている。
いずれそちらについても記事にしたいが今日はバトルについてだ。

呂布カルマはMCバトルと楽曲どちらも評価されて有名になったラッパーだ。
バトルブームが続いている今だからこそ、彼のバトルの何が僕たちを魅了するのかを書いておきたい。

リスナーが手を挙げるほうを間違えていれば、良いMCもだんだんと評価されなくなる。
何が良くて何が悪いのか、しっかりと見極めなければならないのは僕たちだ。

vs Sco-Pion

Sco-Pionとのバトルを見れば、彼を知らない人でも呂布カルマが何者か分かる。

まず目立つのはそのルックス。
サングラスにオールバックがトレードマークの彼。
背筋はピンと伸びていて立ち姿がカッコいい。
外見だけ見ると完全にイカツイ。怖い。

僕が呂布カルマを知らなかったとき、MCバトルはダジャレみたいな韻ばっか踏んでてつまらないなと思っていた。
用意してきた韻を披露して客煽ってみたいなスタイルのMCが目立っていて、バトルってホントに寒いカルチャーだなと思っていた。
即興じゃないライムを踏むのであればCDを聞いてれば良い話だ。

そんな僕にバトルへの入り口を開いてくれたのが呂布カルマだ。
彼はダサい韻は踏まずに相手ときちんと対話している。
相手へのアンサーは常に的確だし正論。
言われてる側が不憫に思えるほど重い言葉を即興でポンポン出してくる。

しかもどの言葉も綺麗だ。
“生きた”言葉を吐いていると言えばいいだろうか。
その場しのぎで出てくる上っ面のワードではなく、教養を感じさせる意味のある言葉。

即興でこんなにも文章になっている言葉を吐ける人がいるのかと衝撃を受けた。
正論で相手を言い負かすことの気持ちよさ、カッコよさに彼は気づかせてくれた。




vs 崇勲

呂布カルマはリズム感がとんでもなく良い。
MCバトルの魅力はその即興性であるが、初めて聞くビートにきちんとラップをハメることの出来ているMCは意外と少ない。
そんな中、呂布カルマは様々なビートアプローチを本当に気持ちよくキメてくる。

リズム感の良いボーカリストはきちんとメロディーを音符として捉えることが出来る。
呂布カルマは即興なのにも関わらず変に間延びすることなく、休符も交えて小節を意識できるレベルでビートと言葉が揃っている。
BPMが速くても遅くても、彼の吐く言葉はちゃんと音楽になっている。

ここに呂布カルマの真の魅力があると思う。

どれだけパンチラインを並べても聞いていて気持ちよくなければ声は上がらない。
彼のフリースタイルはもはや楽曲として成り立つレベルの完成度なのが凄い。
崇勲とのバトルの2バース目はそれが特に顕著で、内容から確実に即興であることが分かるのに驚くほどピタっとハメている。
元々音感もリズム感もかなりあるんだろうけど、長年積み重ねてきたライブがあるからこそ、ここまでレベルの高い即興を披露できるんだろう。

MCバトルが強い人間=即興で話の筋を通せる人間だと僕は思っている。
呂布カルマはそれにプラスアルファすることで、ただの口喧嘩じゃなく音楽的エンターテイメントに昇華させている。




彼のMCバトルの強みは他にもたくさんある。
リスペクトしてる相手や友人とのバトルでも馴れ合いじゃない試合を出来る点。どんな相手でも必ず弱みを見つけて常に上からマウントを取って試合運びが出来る点。
色々あるが、やはり音楽センスが滲み出ている”言葉とリズム感”に注目するのがシンプルで一番いいのかなと思う。

MCバトルに興味がない人も、彼の即興なら良さが分かるはず。
是非他の試合も見てください。

それでは。

オモテ

音楽について思うところを書いています。