Momose 人生を切り取ったリリックの魅力

今日はMomoseというラッパーのことを紹介したい。
LOW HIGH WHO?所属、長野県のラッパーだ。

彼のラップはレベルが高い。
早口のフローでもリズムキープは上手いし、ゆるめの曲も少し高い声のおかげか凄くマッチしてる。
言葉の一音一音の発音もしっかりしていて聞き取りやすい。でも崩すところはちゃんと崩して歌える。
彼はトラックも自分で作れるし音楽的技術は申し分ない。
でもあまり知られていない。だから今日はMomoseって名前は覚えて帰ってくれ。




再生回数90回程度の時期に光という曲でMomoseに出会った。
そのとき、一聴してえらく感動したことを覚えている。

何が楽しくてここまでラップをやってきて 何が不安でその場で足踏みを繰り返す
もっと単純なこと あの日の初期衝動 震える身体を抑える術を僕は知りません

ずっと前はもっと楽に音楽をしていた 今の僕はなんだか苦しそうに叫んでるだけだ

音楽に限らずとも、何かに向かって生きている人ならばこういうリリックは重なるはずだ。
自分と目標、将来とのギャップ。
誰もが抱いているであろう、しかし他人にはあまり知られたくない不安を、彼は音楽に吐露していた。
僕は当時たぶん安心したんだ。
ああ、同じこと思ってるやつがいるんだなって。

Momoseの良さはそんなリリックにあると思う。
彼の言葉は本当に素直だ。
家族や仲間、会社のことや将来のこと。
リスナーが普段思うようなこと、思うであろうこと、ラップに凝縮して歌ってくれている。
僕たちのような第三者ではなく身内に向けて作っているであろう曲もいくつもあるが、それすらも共感できることが多い。

マジの等身大、人生を切り取ったような曲ばかりだ。
夢を諦めて就職したり、でも過去の栄光にすがってしまったり。
大切な人が亡くなったり、家族に新しい命がひとつ増えたり。
そんなことを彼は音楽にしている。
人生の節目を曲として残している。
そんな音楽あんま出会えないから、だから僕はMomoseが好きなんだろうな。

最近は数字の取れない音楽も評価されてきているとは思うが、それでもプロが作る大衆音楽が世の中の大半を占めている。
でも音楽の良し悪しは再生回数じゃない。
全然聞かれてなくても心動かされる曲はたくさんある。
確かにそんな曲に出会うのは難しいが、見つけたときの嬉しさは半端ない。
Momoseはそういう音楽の代表だ。
音楽で飯食えてる人間の曲が必ずしも素晴らしいとは限らない。
僕は彼のようなアーティストに出会いたくて、そして広めたくてこのブログを書いている。

Beginning EPという2018年の新譜よかったです。
以下のリンクからダウンロードできます。是非。
https://t.co/3TJRmlL0X9

最後に僕の好きな曲を。
それでは。




オモテ

音楽について思うところを書いています。