八十八ヶ所巡礼は上手いだけのバンドではない

八十八ヶ所巡礼はプログレ過ぎないところが良い。

どのパートもテクニカルなフレーズを弾いてるし、リズムも変拍子で乗りにくい。
楽器が好きな人たちは確実に食いついてくる音楽だけど、そうじゃない人にはウケなくても不思議じゃない。
それでもきちんとリスナーがついてくるのは、曲が難しすぎずにキャッチーさやポップさを残しているおかげだろう。
ガチガチのプログレだとこんなにたくさんの人に聞かれていないはず。
彼らは自分たちのことを”浮き浮きするプログレの端くれ”と自称している。

八十八ヶ所巡礼は長けた演奏技術を持っているから曲を複雑にしようと思えばいくらでも出来る。
でも飽くまで歌モノの音楽をやってるのが良い。
どの曲も主役はマーガレットの歌なのだ。




そしてメンバーのキャラも魅力の一つだ。
スリーピースバンドで3人が3人とも目立ってるバンドって少ない。
普通のロックバンドではどうしてもベースとかドラムはリズムを支える側の演奏しかできないし、むしろ目立ってたら問題だ。
でも彼らは全員が映える音楽だからそれが出来る。
10年近く見た目が変わってないから他のバンドより覚えやすいし取っつきやすい。

凍狂という曲が頭から離れなくて困っている。

最初の15秒、めちゃくちゃ気持ちよくてサビにしてもいいくらいなのにここでしか使われてない。
贅沢すぎる。
このイントロが既にキャッチーの極み。

八十八ヶ所巡礼の特徴として上手く韻を踏むことも挙げられる。
凍狂は顕著だし、仏滅トリシュナーや攻撃的国民的音楽なんかも分かりやすく踏んでる。
韻を踏んでいる日本語というのはそれだけで気持ちいい。
そこも彼らをキャッチーにしている要素の一つだろう。
こんなにいびつな音楽なのに口ずさみたくなる歌なのが凄い。

八十八ヶ所巡礼はほとんどメディアのプロモーションを受けずに上がってきた。
大きく宣伝されなくてもたくさんの人が聞いて、それを良いと言うのには様々理由があるだろう。
もっともっとその魅力がリスナーに広まって欲しい。

新譜早く出ないかな。
なんとなく今年の夏あたりに出る気がしてます。

それでは。




オモテ

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